3Dプリンタールアー製作におすすめ機種と選び方|初心者向け完全ガイド
3Dプリンターでルアーを作ってみたいけど、どれを選んだらいいか分からない…
てか3Dプリンターでホントにルアーは作れるのかな…?
こんな悩みはありませんか。
結論から言うと、3Dプリンターがあれば、かなり本格的なルアーが作れます。
そして、初心者でも簡単に扱えるモデルもちゃんとあります。
ただし、実際3Dプリンターは種類が多く、ここで選び方を間違えてしまうと、
イメージ通りの形にならなかったり、プリントエラーが多かったり、気づけば使わなくなってしまうこともあります。
さらにルアー製作に使う3Dプリンターとなれば、
・魚を釣っても壊れない強さが出せるか
・フックアイや重りをしっかり入れられる精度があるか
・使う素材がルアーに合っているか
が重要になります。
僕自身、これまで4台以上の3Dプリンターを使ってルアーを作ってきました
その中でたどり着いた結論はシンプルです。
どんなルアーを作りたいかに合わせた機種選びが、失敗しない一番のポイントです。
- ルアー製作におすすめの3Dプリンター
- ルアー製作に最適な3Dプリンターの選び方
- 初心者がやりがちな失敗とその回避方法
を、できるだけわかりやすく解説します。
読み終わる頃には、自分に合った3Dプリンターを迷わず選べる状態になります。
迷ったらコレ|ルアー製作おすすめ3Dプリンター
急いでいる方のために、まずは結論として僕がルアー製作で実際に使っている3Dプリンターを紹介します。
「結局どれを選べばいいの?」という人は、まずはこの2台から選べばOKです。
僕自身もいくつかの3Dプリンターを使ってルアーを作っていますが、この2台は今も実際に使い続けている機種です。
Bambu Lab A1は、全自動キャリブレーションや安定した出力性能があり、初心者でも扱いやすく失敗しにくいのが特徴です。
実際にルアーを作るうえでも、強度が出しやすく、試作から実釣までそのまま使えるのが大きなメリットです。
一方で、ELEGOO Mars 5は、レジンを使った光造形プリンターで、表面がとてもなめらかに仕上がります。
そのため、シリコン型に使うマスターやワーム型の原型を作るときにかなり使いやすいです。
2種類の3Dプリンターを解説

3Dプリンターには大きく分けて以下の2種類があります。
- FDM(熱溶解積層方式)
- SLA(光造形方式)
| FDM方式(熱溶解積層) | SLA方式(光造形) | |
|---|---|---|
| 仕組み | 細長い材料を溶かして積み上げる | 液体レジンに紫外線を当てて少しずつ固める |
| 材料 | フィラメント(糸状の樹脂) | レジン(液体の樹脂) |
| 見た目 | 積み上げた痕がやや目立つ | 積み上げた痕が目立たない |
| 材料のコスト | 安い | やや高め |
| 手間・扱いやすさ | 簡単で手間が少ない。ボタン一つですぐ印刷できる | レジンの洗浄や後硬化が必要で少し手間 |
| 主な用途 | 収納、インテリア小物、日用品など | フィギュア、プラモデルなど |
どっちを選ぶかは作りたいルアーや釣具によって変わります。
ここからそれぞれの特徴を解説していきますが、
初めて3Dプリンターを始める方はFDM方式を前提に考えればOKです。
FDM方式(熱溶解積層)

・フィラメント(樹脂)を溶かして積み重ねて造形する
・家庭用で最も普及しているタイプ
・初心者でも扱いやすい
・材料が安くコスパがいい
樹脂(フィラメント)を溶かしながら積み重ねていく方式です。
家庭用として最も普及しているタイプで、初めて3Dプリンターを使う人の多くがこのFDMから始めます。
僕もFDMから3Dプリンターデビューしました。
材料も安く手に入りやすく、ランニングコストを抑えられるのも大きなメリットです。
さらに、強度が出しやすいのも特徴で、実際に釣りで使うルアーを作るのに向いています。
扱いも比較的シンプルで、トラブルが起きても情報が多く、解決しやすいのもポイントです。
SLA方式(光造形)

・レジン(液体樹脂)を光で固めて作る
・細かい形までキレイに作れる
・見た目を重視したいときに向いている
・材料はやや高め
SLA方式は、レジンと呼ばれる液体の樹脂をUVライトの光で固めながら形を作っていく3Dプリンターです。
先ほど説明したFDM方式と比べて表面がとてもなめらかで、細かい部分までしっかり再現できるのが大きな特徴でフィギュア制作など、見た目の精度が求められる用途でよく使います。
顔や模様などをキレイに作りたいときに使うことが多い
一方で、出力後に洗浄や硬化といった後処理が必要だったり、扱いに少し慣れが必要だったりする点には注意が必要です。
ルアー製作はどっち?|FDMと光造形
FDMと光造形ってあるけど、結局どっちを選べばいいの?
結論から言うと、
- トップウォーターからシンキングまで幅広く作りたい
- ウエイトを細かく調整しながらルアーを作り込みたい
- できるだけコストを抑えて始めたい
- 操作がシンプルで扱いやすい機種を使いたい
- 透明感のあるクリアカラーを再現したい
- 細かい形までしっかり作りたい
- ワームの型やマスター原型を作りたい
- 仕上がりの精度を重視したい
作りたいルアーに合わせて選ぶべし!
| 項目 | FDM(熱溶解積層) | SLA(光造形) |
|---|---|---|
| 浮力 | 浮く | 沈む(調整が必要) |
| トップ系(浮くルアー) | ◎(素材自体が浮くので調整しやすい) | △ (素材自体が沈むので工夫が必要) |
| シンキング系(沈むルアー) | ◎(沈むスピードを幅広く調整可能) | 〇(素材が沈むのでやや調整しずらい) |
| 表面のきれいさ | 〇(積層痕が目立つ) | ◎(積層痕目立ない) |
| クリアカラー | △(苦手) | ◎ |
| 強度 | 〇 | 〇 |
| 総合評価 | 実用ルアーに最適 | ワームの型製作向き |
ここからは各プリンターで作ったルアーを例に詳しく解説していきます。
FDM方式とルアー製作の相性
下の画像のルアーはすべてFDM方式で作ったルアーたちです。
ここからはFDM方式で作るルアーの特徴について詳しく解説していきます。

大前提として、FDMで使う材料(フィラメント)は、基本的に浮く性質があります。
そのため、そのまま作ると画像のようにフローティング(浮くルアー)になります。

浮くことにより、細かなウエイト調整がしやすく
- リア重心のポッパー
- ゆっくり沈んでいくスローシンキング
といった、さまざまなタイプのルアーをウエイト調整をすることで作ることができる。

この「調整幅が広い」という点が、光造形とは異なる点です。
さらに、材料も安く手に入りやすく、データをプリンターに送るだけでそのまま印刷できる手軽さもあります。
思い立ったらすぐに試作できるので、ルアーを何度も作りながら調整したい人にはかなり使いやすいです。
FDMの注意点
FDMは使いやすい反面、表面にはどうしても積層の細かいスジが残ります。
見た目をきれいにしたい場合は、後から少し手を加える必要があります。
また、クリアカラーの再現は少し苦手です。
-で作ったクリアールアー-2-1-1-1-1024x682.jpg)
上の写真のように透明なフィラメント材を使っても、表面のスジの影響で
少し白っぽく見えてしまいます。
市販品のようなクリアカラーはちょっと難しい…
光造形のルアー制作との相性について
下の画像のルアーはすべて光造形方式で作ったルアーたちです。
ここからは光造形方式で作るルアーの特徴について詳しく解説していきます。

結論:SLAはクリアカラーと精度を活かした用途に向いています
光造形で使うレジンはFDMのフィラメントとは異なり、比重が高いので基本的に沈みます。
そのため、ウエイト調整などが難しくなり、特にフローティングのルアー製作にはやや不向きです。
一方で、FDMにはない光造形ならではの強みもあります。
- 透明度の高いクリアカラーが再現できる
- 形がなめらかできれいに仕上がる
この中でも、クリアカラーは見た目にこだわったルアーを作りたいときに活きる特性です。

さらに精度の高さを活かして、以下のような用途にも向いています。
- ワームの型
- マスター用のルアー(型取り用)
といった用途にも適しています。

光造形の注意点
光造形でルアーを作るうえで一番の注意点は、「沈むこと」です。
レジンは水より重いため、そのままだとルアーは沈みやすくなります。
そのため、浮力とのバランスを取る調整が難しく、狙った動きに仕上げるには工夫が必要になります。
光造形はかなりマニア向けだと思います
ルアー製作におすすめの3Dプリンター
ここでは、実際に僕が使っている3Dプリンターの中から、ルアー製作におすすめできる機種を紹介します。
それぞれ特徴が違うので、「何を重視するか」で選ぶのがポイントです。
FDM方式のおすすめ3Dプリンター
Bambu Lab A1・A1 mini

- 全自動キャリブレーションで設定に悩まない
- 日本語対応で初心者でも分かりやすい
- 動作音が静かで使いやすい(約48dB)
- マルチカラー印刷にも対応(AMS使用時)
- ユーザーが多く、万が一のトラブル時も情報が豊富


